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【ご注意】 高い査定の落とし穴

2010年4月5日 12:46

不動産の価格は様々な要因で形成されるため、売却可能な価格を調査する

価格査定は、その査定者によって少なからず変動します。

特に土地・戸建ての価格は査定者により大きく変動する傾向があります。

そういった事実を理解していても、『この査定は明らかに高いだろう』と思う

査定報告を目にすることがあります。

 

売主は高く売りたい気持ちが強いですから、複数の不動産会社に査定を

依頼した場合、どうしても高い査定に希望を託すことになりがちです。

その結果、買主の目線よりもはるかに高い価格で売り出しをした場合、

どんなマイナスが発生するでしょうか?

 

これは、時間の経過とともに、不動産相場が下がってしまう時代には

非常に大きなマイナスを発生させます。

査定を依頼した時点では、1億で売却可能であった土地を、1億2000万円

で売り出したとしましょう。

ただでさえ、不動産相場が下がっている中、買主の目線には非常に高く

感じられ、売れないまま時間だけが経過します。

 

数ヶ月後、以前でしたら1億で売却できたはずの土地が、9000万円で

しか売却できない相場になっていた場合、その数ヶ月の時間的浪費が

1000万円の損を生じさせる結果となります。

お客様である売主が悪いのではなく、高く売れるはずだと誘導した不動産

会社の責任であると、私は思います。

 

平成初期のバブル崩壊後の約10年間は、こんなことが多く存在しました。

更に拙いのは、『中々売れませんねぇ。少し値段を下げましょう。』という

アドバイスを受け、相場が9000万円である状況において、また1億1000万円

という値段で価格改定するなど、常に相場下落の後追いをしてしまうケースです。

このような、不動産相場が下落基調の時代は、売主の売却理由と、売却

しなければならない期限をしっかりと理解し、どのように売却活動してゆく

べきなのかをアドバイスしてあげなければなりません。

 

現在はどんな不動産相場でしょうか?

買主は、『まだもう少しは下がるだろう』と思っている方が多く、

売主は、『もう底値なので、今後は上昇するに違いない』と思っている方が

多いような気がします。

判断するに難しい時期かもしれませんが、今、間違いなく売却できる価格を

売主に報告することは、売主の判断を誤らせないためにも、大変重要なこと

だと思っています。

そして、売主とも十分な打合せをして、売却活動の価格(売り出し価格)を

決定すれば宜しいのではないかと思っています。