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【考察】 相続配分で不動産を売却するということ

2010年5月15日 13:53

亡くなられた方、すなわち被相続人が不動産を所有しておらず、現金や

有価証券だけの場合とは異なり、不動産を所有しているような場合、

相続で遺産分割をする作業は結構大変です。

 

何故なら、不動産は細かく分割することが難しいからです。

 

多くの場合、定められた相続配分により、遺産を配分するために不動産を

売却し、現金化して配分しようという提案が出されます。

そこで一番困る人は、相続財産となっている不動産に住んでいる相続人

と、そのご家族です。

最後までお婆様と一緒に住んでいたとか、そんなケースです。

場合によっては、相続分割により、長年住み慣れた家から退去しなければ

ならないこともあります。

 

居住用3000万円控除が利用できるとは言え、お金だけもらって、ハイ出て

行ってください・・・、と言われるのは正直辛いものがあります。

可能な限り、その相続人の住まいの部分だけ切り離し、残してあげたいもの

ですが、土地の形や道路付け、家の配置などで、そうそううまく切り離しが

できるケースは多くありません。

また、その切り離しができたとしても、全体を売却した場合の坪単価と、

切り離して残った土地の売却坪単価では、後者の方が安くなってしまう

ケースが多いのも事実だと思います。

 

そんな時、一番大事なのは、相続した不動産には住んでいない、他の

相続人たちの、温かい心遣いではないかと思っています。

民法は、ドライに判断すれば、金銭的に公平な配分基準を指示するもの

だとは思いますが、長年住みなれた場所を離れる・・という心の痛みや

寂しさを説いてくれるものではありません。

相続財産は、そもそも自分で稼いだお金ではない、そんな達観した気持ち

も持ちつつ、一番困ってしまうであろう相続人に対して、気遣ってあげて

戴きたいと思っています。