図のように「東西軸」の約150坪の土地の上に、祖父母の母屋とその相続人・孫Aの家が存在
祖父・祖母の遺産相続が全く行われないまま、孫世代まで持ち越された相続案件です。
↓(経緯)
祖父が他界 ⇒ 祖母+祖父の子(3名)は遺産分割に未着手
祖母の他界 ⇒ 子(3名)は遺産分割に未着手
子(3名)がすべて他界 ⇒ 孫(7名)による遺産分割協議がはじまる
※「孫」と言っても年齢は50歳前後から60歳前後
孫7名のうち6名はそれぞれの自宅があり、生活にはそれほど困っていない。
孫Aは収入が少なく、この相続物件を売却して賃貸住宅へ・・となると、将来の生活が極めて不安
Aさん以外の相続人6名の合意
「自分たちへの配分は少なくて良い。Aの土地・建物を残してほしい。」
幸いAさんは一人っ子で、Aさんの住んでいる家はAさん単独名義であった。
Aさんの家が建っている部分の土地を分筆してAさんに相続、
あとはAさんの土地が将来的にも価値ある土地にするため、接道が必要。
ということで、下図のような分割案に落ち着きました。
西側の公道から分割後のAさんの土地に接するように「位置指定道路」を設置。
車の出入りも大丈夫です。
他の相続人6名は、残った宅地75坪を売却して金銭で分配。
孫世代で遺産分割を完了することができました。